離任式のセーラームーン
今日、体育館に全生徒を集めて離任式が行われた。他校に転勤した先生がもう一度本校に集まって生徒たちに最後の挨拶をする。ところが、転勤した先生の一人に式に出られない事情が出来て、生徒たちへのメッセージを録音したテープが送られてきた。
それは本校の中堅で生徒たちからも人気の高かった家庭のB先生である。彼女はこの学校にいたときの生徒との交流の思い出や、新しい勤務先での仕事について語った。それから、自分の母親が広島で体験した原爆の悲惨さや、自分が子供をなくしたときの悲しみなど、人生の辛さや苦しさについても語った。そして最後はテレビのアニメ『セーラームーン』のテーマ曲で締めくくったのである。
『どんなピンチの時も絶対あきらめない/ そうよそれが可憐な乙女のポリシー/いつか本当に出会う大事な人のために/顔をあげて飛び込んでいくの/がんばる人がいいよね/泣きたいこともあ るよね /だけど、ピッとりりしく』
軽快なこの曲が大音量で流されると、体育館の生徒たちは大いにわいた。
実際のところ、私自身はこういう浪花節的な歌は好きではない。それに、この先生は新学科の開設をめぐって教職員と県教委が対立している高校へ新学科の開設準備要員として転勤したのだ。その高校の教職員を支援する私には転勤自体をとがめたい気持ちもある。
それでも私はこのテープを好感を持って聴いた。生徒の目の高さにいて生徒と涙を共有しながら、自分をさらけ出して体当りしてゆく、そんな教師の姿を感じたからである。
学校の日常風景
幼稚園に来た手紙 根性のある話 廃止されたリレー 欠席の理由
離任式のセーラームーン 人間ってすごい!と思えるしあわせ 組織体としての学校
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