永田町の懲りない面々
今度は『行政改革』だそうだ。つい最近まで鳴り物入りで進めてきた『政治改革』が選挙制度の改正に終始し、その結果生み出された『小選挙区・比例代表並立制』は『政治改革』をウリに当選した彼ら自身の足元を掬った。それに気づいて少しは懲りたかと思ったのだが、その彼らがまた『行政改革』などと言い出した。全く懲りない面々である。
高齢化社会を控えての慢性的な財政赤字、海外からの自由化圧力、行政の硬直化、行政権力の過度の集中などを見れば何等かの改革が必要なことは明らかだ。しかしだからといって具体的な展望もなく『行政改革』の旗を振ってみても何も実現しまい。せいぜい一部の行政サービスを民営化し、一部の部局を統廃合してお茶をにごすのが関の山だ。
しかし私が本当に心配しているのは、『行政改革』が中途半端に終わることではない。今、政治家たちは単に大衆の人気を獲得する手段として『行政改革』というキャッチフレーズを掲げているのではないか、彼らはやがてより強く大衆にアピールしようとして行き着く先も考えないまま『行政改革』への忠誠競争、過激競争を演じ始めるのではないか、そしてマスコミがそれを煽るのではないかということなのだ。誰が言い出したのかも分からない『行政改革』がいつしか公認の政治スローガンになっている現状は、まるで挙国一致の体制翼賛体勢である。それはファシズムへの第二幕に他ならない。
いくら何でも政治家だって同じ失敗を二度繰り返すほどバカではないと信じたい。そして我々も、もう少し利口になりたいと思う。
サルの政治
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