バカを温存する社会
永野発言も、本人が発言を撤回し法務大臣を辞職することで一応のケリがついたようである。また、あの発言は個人的なもので特別な背景もなかったらしい。そういう意味ではまず一安心だ。。
しかしあのような人物が陸上幕僚長として防衛庁の中枢部にいたということや、国会議員からさらには法務大臣にまでなっていたという事実は深刻である。こんな状態では、何か問題が起こったような時、安心して日本の舵とりをまかせるわけにはいかない。
彼がこれまで高級官僚や政治家としてやってこられたのは、日本社会の特殊な風土の結果であろう。この国では官僚であれ政治家であれ、その人の人間性や思考力、幅広い知識などが要求されることはほとんどなかった。それよりも、タテ社会の人間関係の中で何事につけてもボスに従順に従うことが大切だったのだ。そしてその見返りとしてボスから地位や権力や金銭的利益の分け前にあづかる。それが成功の秘訣だったのである。
そのような中では、自立した思考や政治的信条などはむしろ有害であったに違いない。したがってそうした能力や見識を持つものはそれを眠らせ、持たないものはそのことに安住してきた。これでは官僚や政治家の能力が向上するはずもない。バカが温存される仕組みが社会の中に組み込まれているのだ。
もちろんこれは官僚組織や政治組織に限らず、一般社会でも同様である。バカでいることによって出世し、それが新しいバカを育てる。いまこの悪循環を打ち破らなければ日本の社会も政治も危機に直面することだろう。
サルの政治
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