選挙制度改革の結果
鳴り物入りで進められた政治改革の結果、衆議院の新しい選挙制度が決まった。これを推進した人たちは、国民の政治選択を直接的に反映しやすく政治腐敗が起こりにくい小選挙区制の利点と、多様な民意を反映する比例代表政の利点をあわせ持った理想に近い制度だという。しかし、これはとんでもない間違いだ。実際は両方の欠点ばかりが表に出て来るだろう。
まず、小選挙区で議員の金権体質がなくなるなどというのは正反対だ。選挙区が小さくなって買収がしやすくなるから、有力候補同士の対立が激しくなれば金の動きも派手になるだろう。企業献金が禁止される中で選挙資金を調達するためには、今以上に汚職などが増える可能性も考えられる。
また地域ボスの力が今よりも強まって、その系列にない新人政治家はどんなに優れた能力を持っていても当選しにくくなる。さらに世襲議員なども増えて、政治家が固定していくに違いない。
では比例代表区ではどうか。まず阻止条項によって小政党が切り捨てられる。一方、大政党では名簿登載順位の決定権や政党への公費助成金の配分権を持つ党執行部の権力が強まるだろう。その結果、一般党員は党執行部の有力者の顔色を伺わなければ物も言えない状態になっていくに違いない。
さらに小選挙区性の特性によって政治が不安定化する危険性も大きい。国の存亡に関わるような大問題が発生したときには政治が大揺れに搖れ、場合によってはファシズムに行き着く可能性もないとは言えないと思う。
サルの政治
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