生命の四季 について
私は小さい頃から自然が好きだった。春、夏、秋、冬と季節が変わる中に身を浸していると心が安まるし,動物や植物の姿には、地球で生きている仲間としての連帯感さえ感じたものだ。それは今も変わらない。ここに収録したのは、そのような季節ごとの自然の姿を写した文章である。
ところで、一九九四年の夏は何年ぶりかの猛暑と干天で、日本各地の川や沼が干上がったが、そんな中で多くの生き物の死を見た私は、「生と死」ということを意識する機会が多かった。やや感傷的すぎるかもしれないが、この年、私はそのような文章を多く書いたので、ここにもそのいくつかを取り上げた。
「人声私語」には他にも歳時記的な文章が多くあり、ここに収録したいものもたくさんあったが、結局、紙幅の都合で見送らざるを得なかった。自分が愛着を感じる文章の中からいくつかを選ぶのは本当に難しいものだと痛感する。
生命の四季
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