幼稚園にきた手紙
最近、私のこどもが通う幼稚園に、うさぎさんからの手紙がきたそうだ。これにはちょっとした事情がある。
半月ほど前、園児のひとりがうさぎを放り投げ、地面に落ちたうさぎがケガをしたのだという。前後の事情はよくわからないが、どうも抱いていたうさぎが手に噛みついたので、慌てて放り出したらしい。地面に落ちたうさぎは血まみれになったという。ちょうどそれが降園の時間帯だったので、何人かのお母さんがそれを見ていて、その話はショッキングなニュースとして広まったのだ。
やがてその噂がわが家まで伝わってきた。それによると、わが家の次郎もうさぎを放り投げたグループにいたという。そこで妻が何気なくその話をすると、次郎は『うさぎを投げたのは僕ではない。先生に電話して確かめて。』と言ったそうだ。しかし妻は次郎を疑っていたわけではなく、詮索するつもりもなかったのでそのまま受け流しておいた。
ところが次の日、今度は次郎の方からこの話題を持ち出してどうしても確かめてほしいと言い張るので、先生に電話したのだそうだ。
先生は『自分はその場にいなかったのでよく分からない。その後こどもたちはうさぎのケガを気づかっているので、犯人を捜すようなことはしなかったが、園児や保護者の間に疑心暗鬼が広がっているのなら、何か手を打たないといけませんね』と言ったそうだ。
うさぎさんからの手紙が届いたのはその数日後だ。たぶん『もうケガは大丈夫だから心配しないで』という内容だろう。次郎はそれを目を輝かせて報告したそうである。
学校の日常風景
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