摂氏2度で水が凍る?
最近、初霜のニュースが聞かれるようになった。やがて、初氷の便りも届くだろう。
この季節になるとなつかしく思い出すことがある。それは私が『最低気温が零度にならなくても氷が張るのはなぜか』という疑問に悩んでいたことだ。この季節、初氷の便りと共に報じられる最低気温は、たいてい摂氏二度か三度なのである。『水は摂氏零度でなければ凍らないはずなのに、どうしてこんな温度で初氷が張るのか?』というわけだ。
私は何年もその答えを見い出せずにいた。地面にたまっている水には何か特別な成分が混じっていて、摂氏二度や三度でも凍るのだろうか? そんなバカな。モル凝固点降下といって不純物が混じれば氷点が下がることはあっても、上がる筈はない。私は他にもあれこれの可能性を考えてみたが、どれもあり得ないことだった。何人かの人にも聞いてみたが、気温が氷点下にならなければ水が凍るはずはない、ニュースが間違っていたのではないかなどと、全く相手にしてもらえなかった。
私がこの疑問に答えを見いだしたのはずいぶん経ってからだった。気温は地上一・五メートルの百葉箱の中で測る。放射冷却で冷えた地面と百葉箱の高さでは温度差があるのだろう。それに地表にたまった水は気化熱のために周囲の地面より温度が低くなるのかもしれない。私はこの一大発見に興奮し生徒達にも話した。そして『自然に疑問を持ち、それを解くのは実に楽しい』と。
さてこれに関連して、子供の頃冬が寒く感じられたのは身長が低かったからだろうかとも思ったが、こちらの方はよくわからない。
ふしぎ大好き
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