ふしぎ大好き
私は高校の頃から、赤色と黄色を混ぜるとなぜオレンジ色になるのか不思議に思ってきた。赤色は波長の長い光が、黄色は波長の短い光が目に入って、それぞれの色に見える。これらの光を混ぜても、中間程度の波長であるオレンジ色の光にはならないのに…と。
一見バカげたこの疑問も、考えてみるとたいへん難しく、物理、化学、生物学など広範な領域に関わっている。数年前『日経サイエンス』という雑誌でこの問題の難しさが取り上げられているのを見て、高校時代からの私の疑問も科学にとって本質的なものであったと、逆に自信を深めたほどである。
このように、私たちの身の回りには不思議なこと、わからないことがいっぱいある。たとえば、空の雲一つを取ってみても、なぜ入道雲があれほどくっきりとした輪郭を持っているのか、いわし雲やすじ雲がこの広い空でなぜあれほど繊細で見事な形を保っていられるのか、不思議でしかたない。
昨年、びわ湖に近い山上から見おろしたとき、湖面に何本もの直線模様が見えた。ちょうど、学校のグラウンドにでたらめに引いた石灰のラインを、校舎の屋上から眺めているような感じである。最初はそれが何かわからず超自然現象のようにさえ思われたものだ。が、よく見ていると、小型の漁船が通り過ぎる毎に、その航跡として直線が一本ずつつけ加えられていくのだった。
しかし、あの多数の航跡ができるのには、何十分も何時間もの時間がかかっているに違いない。そんなに長い間、航跡が消えずに残っていることが、すごく不思議である。
ふしぎ大好き
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