2023年1月30日月曜日

              五人と一匹に ついて


 私の家族は私と妻、長女の朝子、長男の太郎、次男の次郎の五人で、私がこの文章を書き始めた一九九四年当時は、朝子が小学校五年、太郎が小学校三年、次郎が幼稚園の年長組だった。その他に太郎が太郎が小学校一年生の時にもらってきたムーという犬がいた。

 私は高校の理科の教師で、妻もかつては国語の教師だったが、数年前には退職して、この頃は専業主婦であった。

 と、こう書くと私の一家は幸せな「ニューファミリー」の典型のように思われそうだが、実態はそんなイメージとは裏腹に、毎日がすさまじいとっくみあいの明け暮れだった。怒りっぽい両親と勉強嫌いで反抗的なこどもたちのどなりあいは、町内の名物だったそうである。

 そんな家族に幾分のうるおいと安らぎを与えていたのが犬のムーで、ムーは家族のみんなからかわいがられて、家族の中心にいた。そんな五人と一匹の物語である。

五人と一匹

  愛鳥週間  ホタル  廃村の人々  せんせいあのね

  女どうし  ムーの出産  ある後ろめたさ

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